リカバリー全国フォーラム2017参加報告と地方版分科会のご案内
8月25日(金)、26日(土)の2日間に渡って、リカバリー全国フォーラム2017が行われました。
精神に障害がある人の配偶者・パートナーの支援を考える会からは、分科会13「当事者の結婚・子育てを支えるための配偶者と子どもの支援」に代表が登壇させていただきました。配偶者や子どもの立場の皆さまだけでなく、当事者の方々や、多くの支援者の皆さまと、交流や情報交換をすることができました。配偶者の立場の方からは「集い」への参加希望をいただき、支援者の方からは会の運営へのお手伝いの申し出などもいただきました。
何かと孤立しがちな「配偶者・パートナー」の立場ですが、支援を一緒に考えようとしてくださる人は沢山います。このような分科会を通じて、人とつながっていくことの大切さを改めて感じました。
分科会当日は、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻の蔭山先生より「地域母子保健システムと精神障がいを持つ親への育児支援」のお話があり、続いて当会代表より「精神に障害がある人の配偶者・パートナーへの支援」に関する話題提供、さらに埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科の横山先生より「子どもの活動の可能性『家族による家族学習会』と配偶者の会での若者支援」についてのお話がありました。最後に子どもの立場の方より、体験談を話していただきました。
子どもの立場の方の体験談は、涙無しに聞くことはできませんでした。しかし「家族による家族学習会」などで体験を共有することによって回復への道筋がみえてくることや、「今、困っている若者(未成年の子どもたち)を助けたい」という思いを持っていること、実際に手を差し伸べることで大人になった子どもの立場の方々の救いになるということも分かりました。
成人した子どもの立場の方の体験談を聞く、子どもを持つ配偶者の気持ちは少し複雑でした。同じような体験を、自分の子どもには絶対にさせたくないという気持ち。辛い体験をされた人たちに、自分の子どもを支援してもらうのは、なんだか申し訳ないと思う気持ち。小学校高学年~高校生の未成年の子どもと、成人した子どもたちで行われるミーティング(過去2回、配偶者の会と並行して開催)で、年齢の差や疾病の違い(統合失調症、双極性障害、アルコール依存症など)を越えて違和感なく話ができるということへの、親としての感謝の気持ち。いろいろな思いが、頭の中を巡りました。
リカバリー全国フォーラム2017は終了しましたが、「東京での開催では参加しづらい、地方でも開催してほしい」という要望が届いており、今年度は「地方版分科会」の開催が企画されています。
そのうち家族支援分科会「家族まるごと支援と家族のリカバリー~それぞれの立場の困難とピアサポート」は、以下の全国3か所で開催されます。
・大阪会場(アネックスパル法円坂):2017年10月7日(土)13:00~16:00
・仙台会場(仙都会館):2017年12月2日(土)13:00~16:00
・福岡会場(福岡県教育会館):2018年2月3日(土)13:00~16:00
大阪会場については詳細が決まり、チラシが配布されています。近郊にお住まいの方はぜひ参加を検討いただき、COMHBOへ申し込みをお願い致します。
仙台会場、福岡会場の詳細につきましては、COMHBOのホームページを定期的にご確認いただくか、当会でも情報が入り次第広報させていただきます。
また関東近県にお住まいの方は、「集い」を2か月に1回の頻度で定期的に開催しております。次回は9月23日(土)に開催します。こちらも参加をご検討ください。
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